2007年08月12日

魂を揺さぶる音楽『キスして抱きしめて』【秋におすすめの音楽】

キスしてから抱きしめる

それとも

抱きしめてからキスする?


まぁ、そんなことは個人の趣味なので、どちらでもご自由に。


このMISIAの『キスして抱きしめて』を真夜中にボリュームを上げて聴いたときは、鳥肌が立ったぞ。


たまらない。


魂を揺さぶる音楽、人生を潤わせる歌だ。


恋したことがある人なら、切なくなるぜ。


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2007年08月05日

『さとうきび畑の唄』さっきまで笑っていた人が、隣で弾に当たって死んでしまうという現実。

さっきまで笑っていた人が、隣で弾に当たって死んでしまう。

自分たちに逃げろといった人が、説得中に弾に当たって死んでしまう。

出陣すれば、自分も絶対に死ぬ。

そんな残酷な戦場の中で、平山幸一(明石家さんま)が守りたかったものは?

これも真実の人間の一面。さとうきび畑の唄。



森山良子の名曲「さとうきび畑」をモチーフに、戦渦に巻き込まれながらも希望を捨てずに明るく生きていこうとした家族と沖縄戦の悲劇を描いた戦争ドラマ

大阪出身の平山幸一(明石家さんま)は良家の子女・美知子(黒木瞳)と駆け落ちして、那覇で小さな写真館を営んでいた。

長男の勇(坂口憲二)は学校の先生をしている紀子(仲間由紀恵)と結婚、さらには美知子が幸一にとっての6人目の子どもを身ごもったことがわかる。


そんな中、アメリカとの戦争が勃発。

幸せそのものだった平山家に暗雲が立ち込めてくる。


主演の明石家さんまは出演依頼の前日にカラオケで「さとうきび畑」を歌っていて、運命的なものを感じてこの役柄を引き受けたらしい。

なるほど主人公には、明石家さんまのキャラクターが色濃く投影されているように思われる。

沖縄戦そのものを描いた作品というよりも、明るいアプローチから戦争によって悲惨な運命をたどる家族を描くことに焦点が当てられているドラマだ。

再三登場するさとうきび畑が壮観。

このさとうきび畑と悪魔が宿ることもある人間の真実の対比が、沖縄の太陽の下で暴かれる。


一体、何百、何千、何億の幸せが、この戦争で粉々になったのだろう?そして、今も、これからも。

僕たちはその歴史の中で、のほほんと生きている。


廃盤にならないうちに観ておくといい。(「ライフ・イズ・ビューティフル」を彷彿させる名作ドラマだ。)



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夏を乗り切るためのマーラー : 交響曲第1番ニ長調 「巨人」

小澤征爾(指揮), ボストン交響楽団


そもそも、この曲のタイトルマーラーが「巨人」という名前をつけたのは、少し以前に愛読していたジャン・パウルの小説「巨人」(Titan)に由来している。

もちろん、この曲と小説の「巨人」の間には直接的な関係は無い。


ところで、このアルバムでは小澤征爾=ボストン交響楽団が端正な「巨人」を演奏している。

この曲の第1楽章は朝があけるように静かに、静か(本当に静かに!! あれ?ボリュームは間違っていないよね?と思ってしまうほど))に始まる。

マーラーらしい「かっこう」の声も聞こえてくる(もちろん本物ではない)。


これとは対照的に最終楽章では「嵐のように激動して」終わる。

この曲でもトランペットが華やかにファンファーレを歌い上げるところが何回も出てくるので、僕のお気に入りです。

ボストン交響楽団の金管の音色は好きなんだよね。(弦もいいけれど。)


さ、マーラーを聴いて、この暑さを乗り越えよう!


 マ−ラ−:交響曲第1番ニ長調「巨人」 / 小澤征爾




マーラー : 交響曲第1番ニ長調 「巨人」






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2007年06月09日

『カインド・オブ・ブルー/マイルス・デイヴィス』と『冒険者たち』

青春へのレクイエムとも言うべき傑作。

パリ郊外の飛行クラブでインストラクターをしているマヌー(アラン・ドロン)と新型エンジンの開発に熱中す元レースカーのエンジニア・ローラン(リノ・バンチュラ)のもとに、レティシア(ジョアンナ・シムカス)という女性が現れる。

芸術家の卵である彼女に恋心を抱くふたり。
やがて3人は、アフリカの海底に5億フランの財宝が眠っているとの話を聞き、コンゴに旅立つ。

口笛を使ったフランソワ・ド・ルーペの音楽が、名シーンの数々をいっそう忘れがたくしている青春映画として、友情を描いた作品として、冒険を描いた作品として、その輝きは永遠に色あせることはないだろう。
マヌー、ローラン、レティシア、まるで実在するかのように彼らと彼らの行動が愛おしくなってしまう。

ロベール・アンリコ監督の映画には、いつまでたっても大人になりきれない人間が登場し、夢追い人たちに微笑みかける。

「青春」というモノが、「夢」や「浪漫」、「友情」、「恋愛」について、臆面もなく、熱く、過剰なまでに情熱的に語ることが出来る幸福な時期といえるならば、公開後40年余り経った今日でも、映画ファンの間では永遠の「青春映画」の名作と呼んで相応しい作品。

僕が不良になった原因が2つ有る。1つは吉田拓郎で、もう1つがこの映画だ。


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2007年06月02日

僕の★激突!と僕の『処女航海/ハービー・ハンコック』

僕はこの映画を高校時代にスティーブン・スピルバーグの作品とは知らずに観た。
あとになって、そのことを知り、スティーブン・スピルバーグの偉大さを改めて感じた。
この映画は日常を徐々に徐々に非日常とも言えるし、いやいや、これだって日常さ、という世界に運んでくれる恐怖映画だ。

マイカーがトラックに嫌がらせされるというありふれた事件を、スピルバーグは巧妙な組み立てで一級のサスペンスに仕上げている。

この映画を観ると、しばらくは高速道路でもトラックを追い越せなくなること間違いない。

地味だが映画の楽しさの「ある一面」を思う存分味わえる20世紀の名作映画だ。


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僕の『処女航海/ハービー・ハンコック

新しいヨットで海に出たが、台風に遭遇し、自然界において自分がちっぽけな存在であることを知る。
それでも生き延びることができたのは、まさしく適者生存に違いないだろう。
そして最後は穏やかな海でイルカがダンスをしている光景を目にして終わる。
そこに見えてくるのは決して密閉された空間での熱ではなく、水平線の彼方まで連れて行ってくれる風であり、無限に広がる音の広がりだ。

そんなエナジーを秘めた音の道標に導かれ、爽やかな光のようなメロディが進んでゆく冒頭の「MAIDEN VOYAGE」を聴いたら、誰しもが今作のロマンに引き込まれるだろう(今作はその後スタンダード化された曲ばかり)。

・・・・・・という「海」にまつわるコンセプトのジャズの名盤。
生と死を司る海という未知で荒々しく、そこへ向かう人間の、しなやかさやちっぽけさには、しかし常に勇気が刻まれており、文明と自然との格闘の物語のようにさえ、聞こえうる作品だ。

ドラム、サックス、トランペット、そしてベースにピアノ
ベストな組み合わせとベストなプレーヤー。

これからのウットオシイ梅雨から夏にかけて、お奨めの音楽です。
朝よりも夜に聴きたい。


処女航海




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2007年05月26日

フェリーニ、道、石ころ、そして人生 ★ベートーヴェン:交響曲第5番(運命)、第7番

サーカスの芸人世界に憧れる天才フェリーニが、大道芸人のわびしい浮浪生活を描いた名作。

頭の弱いジェルソミーナは、夫ザンパノの女と酒、暴力三昧の生活で自信を失い、何度も彼のもとから逃げようとする。
そんな時、ある青年に出会う。
ジェルソミーナは彼によって勇気づけられ、夫と生きていくことを決心する。
しかし、あることから、事態は変わっていく…。

本作は最も感動的なフェリーニ作品として知られ、ベネチア映画祭ではサンマルコ獅子賞に輝いた。アカデミー外国語映画賞受賞作。


「すべてのものには価値があるのさ。
 お前にも、このちっぽけな石ころにだって。
 もしこの石ころに価値がないとすれば、すべて無価値さ。」


そのとおり。


フェリーニの「道」




フェリーニの「道」







ベートーヴェン:交響曲第5番(運命)、第7番

ベートーヴェンの交響曲の傑作2曲を、伝説の天才指揮者クライバーウィーン・フィルハーモニーを指揮した白熱の名演奏で1枚のCDに収めたアルバムです(これはもう絶対に、買い!です)。

音楽の本質を見事に捉えた圧倒的な演奏でありながら、なお音楽が感情に溺れることなく限りなく美しく調和した響きを聴かせているのには、改めて感服させられます。

ここには情熱、厳密さ、ドラマ、抒情的な美しさ、そしてまず出だしの音からして人を興奮させる第1楽章のうねるような激情と、すべてがそろっています。


クラシック音楽があり、クラシック音楽のクラシックなレコーディングがある。これぞまさしくクラシックだ。


ベートーヴェン:交響曲第5&7番




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2007年05月20日

★誰かの心の中に立っている「かかし」

どうってことのない二人の男の映画
だけど、この二人の悲しくわびしい生き方は、誰にもあることだ。

友情って、なんだっけ? などと言うことをもう一度考えさせられる。

静かに観終わったときに心に何かがひっかかっている、という名作映画だ。

カンヌ映画祭グランプリ受賞作品。


スケアクロウ




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★チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」

チャイコフスキーの3大交響曲の決定盤といえばムラヴィンスキー&レニングラード・フィルだろう。最高の名演だ。

言わずと知れた名盤である。
作曲者もこれほどの素晴しい演奏がされるとは、想像もしなかったのではないだろうか?

このムラヴィンスキーの演奏には、大型の弓を力一杯引き絞って、いまにも矢を放たんとしているイメージが浮かぶ。
ギリギリと歯を食い縛り力の限界まで引きながら、獲物に集中している、そんな雰囲気である。

緊張感と精妙さがありながら、力感に溢れ内に炎を燃えたぎらせている。
爆発寸前の感情や熱気を押さえながら、闘志をもって突き進んで行く。
表情は厳しい、ニコリともせずに毅然としつつ、最後には激しく慟哭する。

精緻で練り上げられた演奏でありながら、感情と感動に満ち溢れている。

ちなみに僕のお奨めは「第5番」です。
クラリネットの印象的なメロディで始まり、最終楽章はここで終わりか?と思ってからが長くて、かつ、大胆で、迫力がある。
トランペット演奏者はきっと、この曲が終わると息も絶え絶えだと思う。


ムラヴィンスキー/チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」




チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」




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2007年05月04日

★明日に向かって撃て!&たそがれのヴェニス(MJQ)

実在した西部犯罪史に名高いブッチ・キャシディとサンダス・キッドの物語。
早い話が、西部劇みたいなもんです。でも、面白いんですね、これがまた。

ラストは僕の中では3本の指に入る終わり方をします。
バート・バカラックの主題歌(雨にぬれても)も有名。(きっと、どこかで一度は耳にしていることでしょう。)

◎1969年度アカデミー賞4部門受賞(脚本賞/撮影賞/作曲賞/歌曲賞)


明日に向かって撃て!/a>




明日に向かって撃て!






たそがれのヴェニス(MJQ)

ピアノ、ヴィブラフォン、ベース、ドラムが渾然一体となったMJQ(モダンジャズカルテット)の名盤中の名盤だ。
僕は幸運にも、MJQのコンサートを実家のある新潟で行ったことがある。
それはもう「クールな炎」です。

夜とお酒と煙草が似合うジャズの本道がここにある。


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2007年01月13日

『風と共に去りぬ』…500円で人生をエンジョイできる映画

時代は19世紀。
ジョージア州タラの大地主ジェラルド・オハラの長女スカーレット(演じるはヴィヴィアン・リー!!)の波乱と勇気の恋愛映画

この『風と共に去りぬ』は、どんな日であっても、毎日、世界中のどこかで必ず上映されている、とまで言われている名作中の名作。
アカデミー賞も十部門独占。


なにが、そんなにも世界中の人々の心をつかむのだろうか?

そもそも、原作者マーガレット・ミッチェルの分厚い小説を映画化したものだが、小説を映画化にしたときの見本とも言える作品だ。(ちなみに、マーガレット・ミッチェルは、「風と共に去りぬ」のラストシーンを最初に書いたらしい。)
だから、この映画の魅力はもちろん、そのストーリーと人物像にある。

気位がムチャクチャ高いスカーレット。
気品にあふれる紳士風でありながら影を背負い、スカーレットに翻弄されるレッド・バトラー(演じるはクラーク・ゲーブル)。
抗いながらも、時代に揺れる人たち。
そんな人物たちがイキイキと描かれている。

しかしながら、ストーリー展開を支える映像もこれまた豪華で美しい。(あの、それでなくても細いスカーレットがコルセットを思いっきり絞って着る場面が面白い。)

結局、この『風と共に去りぬ』には単純にスカーレットの恋物語だと割り切れぬものがある。
人生はどんなひとにとっても波乱万丈であり、何があって明日への希望を失わずに生きていくのさ、という一本の柱が僕をこの映画に挽き付けるのだ。


いいのかな……こんな映画がたった500円で観られるなんて。。。。


風と共に去りぬ




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