不治の病に侵された妻を気にかけながらも職務に追われる刑事が、同情した仲間の好意で張り込み捜査の合間を縫って見舞いにいく。
だが、そのわずかな時間に発砲事件が発生、1人が殉職し、快く送り出してくれた部下も半身不随の身になってしまう。
犯人を殺して警察を辞めた彼は、治療費や遺族へ渡す金を工面するためヤクザにまで借金を重ね、やがて首が回らない状況へと陥っていく…。
北野作品には多い不器用な男の自己表現を、透徹した視線で描いた静かな傑作である。
ラストの岸本加代子のたった一言のセリフが全てを語りつくすぜ!! と僕は思う。
▼HANA-BI(アマゾン)
▼HANA−BI