親友の事故死に疑惑を持った作家が真相を調査していくうちに、事故現場にいた「第三の男」の存在を知る。
さらに調査を進める中、親友の恋人だった女性を愛し始めた作家の前にその男が姿を現す・・・。
なんともミステリアスでリリカルな映画をよくぞ、作ってくれたもんだ。
常に「影」だけで第三の男を表現する演出方法に、素敵な(お馴染みの)チターの音楽。
『第三の男』は世界を白黒でもこんなに表現できるんだということも示してくれる。(まぁ、当時は白黒しかなかったのだからしょうがないが)
そして、ラストシーンは女性(凛としたアリダ・ヴァリの美しさ!)の強さをなんとも静かに主張している(「風と共に去りぬ」とは対照的だ)。
このラストシーンのために『第三の男』はある。
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