2007年01月01日

『ローマの休日』…500円で人生をエンジョイできる映画

もう今さら、説明は不要だろう。
ローマを舞台に某小国の王女と新聞記者とのロマンチックで切ない恋の夢物語。

誰もが『ローマの休日』を観ながら、頭の片隅で分かっているはずなんだ。
これは出来すぎのおとぎ話なんだ、と。
それでも、どんどん、そのおとぎ話に中に引き込まれていくのはどうしてだろう?

それは「夢」があるからだ。
こんなことあるわけない、と思っても、0.001%でも絶対に無いとは言い切れないものがあると、ひとはそれにほのかな希望を繋げる。

そして、そんなおとぎ話に切なさを感じて、あざやかなラストシーンへと最後まで夢の中をさまよう。

『ローマの休日』は何度観ても飽きない、映画の楽しさを僕に教えてくれた作品のひとつだ。


あんな出会いと別れが僕やあなたにあっても(形はかなり違うだろうが)いいよね。


ローマの休日




ローマの休日







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2006年12月31日

僕らはいつまで続けるの?『禁じられた遊び』


『禁じられた遊び』のテーマになっているナルシソ・イエペスのギターを聴いたことがあるだろうか?
その曲そのままに、美しくも哀しい珠玉の映画『禁じられた遊び』は子どもたちを通して描いた反戦映画の傑作だ。


一九四○年六月のフランス。
パリは独軍の手におち、田舎道を南へ急ぐ難民の群にもナチの爆撃機は襲いかかって来た。


現実の音以外の音を全く使用せず緊迫感を盛り上げていく冒頭の空襲シーン。
冷徹なまでのリアリズム描写と、幼い二人の無垢な会話や秘密の場所での“禁じられた遊び”の詩情。
対比された映像が巧だ。

ルネ・クレマン監督はラストシーンの絶望的な悲しみを主題曲とともに盛り上げていく。


僕らはいつまで“禁じられた遊び”を続けるのだろう?


禁じられた遊び




禁じられた遊び





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全てのアクション映画の原型となった『駅馬車』…500円で人生をエンジョイできる映画

ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の代表作『駅馬車』。
この映画の誕生が娯楽西部劇の歴史を変え、のちに現れた全てのアクション映画の原型となった。
そのスピード感と計算され尽くした人間ドラマの妙。
第1級の娯楽映画になっている。


1885年頃、アリゾナのトントから今のニューメキシコのローズバーグまでの路は、荒野を駅馬車で横切って、たっぷり2日を要した。
大男のくせに臆病な馭者バックのあやつる馬車が、今その旅程へ出発しようとしている。
駅馬車にはそれぞれの事情を抱えた9人の男女の乗客がいる。
アパッチ族の襲撃はどうなるのか?(今なら、カーチェイスだけれどね。)


映画が娯楽の最前線にいたことを納得させる出来栄えとなっている。

『駅馬車』は老若男女を惹きつける全ての要素を持っていて、ストレス発散にもなるよ。


駅馬車




駅馬車






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『カサブランカ』…500円で人生をエンジョイできる映画

「きみの瞳に乾杯」や「ゆうべはどこにいたの?」「そんな昔のことは忘れたね。」などの名せりふで知られる『カサブランカ』。
この『カサブランカ』をきっかけにイングリッド・バーグマンはいっきに有名になる。

「カフェ・アメリカン」に流れる「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」。
そして、ハンフリー・ボガードは永遠のハードボイルド・ヒーローになる。(ボギー!)

う〜〜む、これだけでも映画の舞台はできたようなもんだ。


カサブランカ…それはまだ独軍に占領されてない仏領モロッコの都である。
暴虐なナチスの手を脱れてアメリカへ行くために、1度は通過しなければならない寄港地だ。

カサブランカにアメリカ人リークが経営しているナイト・クラブがあり、亡命者たちの溜り場になっていた。
ある時独軍の将校シュトラッサアは、ドイツ側の飛脚を殺し旅券を奪った犯人を追ってこの町に降り立った。


……と、ここから映画は大きく展開していく。

そして、ハンフリー・ボガードが『カサブランカ』で見せるダンディズムは男の永遠の羨望となる。


カサブランカ




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『大いなる幻影』…500円で人生をエンジョイできる映画

映画史上に最も影響力のある監督の1人、ジャン・ルノワールの、そしてジャン・ギャバンの最高傑作。
その後に続出する“捕虜収容所もの”(例えば「大脱走」)の原型となった映画だ。

第一次世界大戦中。
敵情偵察の任務を持つマレシャル中尉とポアルディウ大尉を乗せたフランスの飛行機は、ドイツの飛行隊長ラウフェンシュタインに撃墜されドイツ軍の捕虜となった。

マレシャルはパリの機械工の出、ポアルディウは貴族、そして国こそ違うが同じく貴族であるラウフェンシュタインは二人を捕虜扱いにせず不運な勇士として食卓にさえ招待するのであった。
彼等が収容されたハルバハ・キャンプの部屋には、ロザンタァルというフランスに帰化したユダヤ人の金持の息子もいた。
彼のもとに、日毎送られて来る慰問品で同室の人々はぜいたくな食事をとることが出来た。

貴族出で終始白い手袋をはめているポアルディウをマレシャルはなかなか信用しなかったが、脱走するための地下穴を掘る件に関しては皆んなが協力したのだが……。


ルノワール監督の洒脱な描写が光る。
第二次大戦が迫り来るなか、国境を越えて、これだけの反戦映画が作られたこと自体が行幸。
平和主義を貫く映画人の底力を見せ付けてくれる。


感動のラストシーンも鮮烈だ。



大いなる幻影




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『風と共に去りぬ』…500円で人生をエンジョイできる映画

時代は19世紀。
ジョージア州タラの大地主ジェラルド・オハラの長女スカーレット(演じるはヴィヴィアン・リー!!)の波乱と勇気の恋愛映画。

この『風と共に去りぬ』は、どんな日であっても、毎日、世界中のどこかで必ず上映されている、とまで言われている名作中の名作。
アカデミー賞も十部門独占。


なにが、そんなにも世界中の人々の心をつかむのだろうか?

そもそも、原作者マーガレット・ミッチェルの分厚い小説を映画化したものだが、小説を映画化にしたときの見本とも言える作品だ。(ちなみに、マーガレット・ミッチェルは、「風と共に去りぬ」のラストシーンを最初に書いたらしい。)
だから、この映画の魅力はもちろん、そのストーリーと人物像にある。

気位がムチャクチャ高いスカーレット。
気品にあふれる紳士風でありながら影を背負い、スカーレットに翻弄されるレッド・バトラー(演じるはクラーク・ゲーブル)。
抗いながらも、時代に揺れる人たち。
そんな人物たちがイキイキと描かれている。

しかしながら、ストーリー展開を支える映像もこれまた豪華で美しい。(あの、それでなくても細いスカーレットがコルセットを思いっきり絞って着る場面が面白い。)

結局、この『風と共に去りぬ』には単純にスカーレットの恋物語だと割り切れぬものがある。
人生はどんなひとにとっても波乱万丈であり、何があって明日への希望を失わずに生きていくのさ、という一本の柱が僕をこの映画に挽き付けるのだ。


いいのかな……こんな映画がたった500円で観られるなんて。。。。


風と共に去りぬ




風と共に去りぬ







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『市民ケーン』・・・500円で人生をエンジョイできる映画

ラジオドラマ「火星人襲来」で全アメリカ市民の度肝を抜いた天才、オーソン・ウィルズの処女長編監督作品にして主演作。
ちなみに、このラジオドラマ「火星人襲来」は“本物”の火星人が襲来したと思って非難する市民がでるなど、一部でパニックを起こしてしまうほどだったと伝説になっている。

実在の人物をモデルとした映画『市民ケーン』もまた、別の意味で全米を揺るがせる作品となった。


荒廃した壮大な邸宅の内で、片手に雪景色の一軒家のあるガラス玉を握り"バラのつぼみという最後の言葉を残し新聞王ケーンは死んだ。
死後のケーンに与えられた賛否の声は数多かったが、ニュース記者トムスンは"バラのつぼみの中にケーンの真の人間性を解く鍵があると信じ彼の生涯に関係のある人々に会うことになった。

ケーンが幼少の頃、宿泊代のかたにとった金鉱の権利書から母親が思わぬ金持ちになった。
そのために彼は財産の管理と教育のため、片田舎の両親の愛の中から無理矢理にニューヨークに押し出された。

やがて青年になったケーンはかねてから興味を持っていた新聞経営にのりだした。
先ず破産寸前のインクワイアラー紙を買いとり友人の劇評家リーランドとバーンステインの協力を得て完全に立ち直らせた。
さらに斬新で強引な経営方針と暴露と煽動の編集方針で遂にニューヨーク一の新聞に育てあげた。
しかし、絶大な権力を手にするのとは裏腹にケーンは孤独な人生を歩みはじめるのだった。


まるで探偵映画のような手法を取っているが、それでいて、きっちりと人間の持つ欲望や情熱のむなしさという主題をきっちりと描いているところが、天才オーソン・ウェルズだ。
映画撮影、編集のテクニックでもエポックメーキング的な様々な手法を駆使している。

『市民ケーン』はいろんな意味で映画界を三歩前進させた作品だ。


市民ケーン




市民ケーン





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2006年12月30日

『第三の男』・・・500円で人生をエンジョイできる映画

映画史上に不動の地位を築いたオーソン・ウェルズの最高傑作だ。

親友の事故死に疑惑を持った作家が真相を調査していくうちに、事故現場にいた「第三の男」の存在を知る。
さらに調査を進める中、親友の恋人だった女性を愛し始めた作家の前にその男が姿を現す・・・。

なんともミステリアスでリリカルな映画をよくぞ、作ってくれたもんだ。

常に「影」だけで第三の男を表現する演出方法に、素敵な(お馴染みの)チターの音楽。

『第三の男』は世界を白黒でもこんなに表現できるんだということも示してくれる。(まぁ、当時は白黒しかなかったのだからしょうがないが)

そして、ラストシーンは女性(凛としたアリダ・ヴァリの美しさ!)の強さをなんとも静かに主張している(「風と共に去りぬ」とは対照的だ)。

このラストシーンのために『第三の男』はある。


 第三の男 [CLASSIC MOVIES COLLECTION] / 洋画




第三の男






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『天井桟敷の人々』・・・500円で人生をエンジョイできる映画

ナチス占領下のフランスで、映画人が3年3ヶ月の情熱を注ぎ込んで製作した歴史的名作。

舞台は19世紀のパリ。パントマイム役者の男(この人のパントマイムが天才的!)、魅力的な女芸人(見世物小屋のヌーディスト)、彼を愛する娘らが織り成す人間模様を感動的に描き上げた傑作だ。


あまりにも映画的な映画で、映画の全てがここにある。

この映画『天井桟敷の人々』を観始めたら5分で、世の中の有象無象が50億光年の彼方に吹っ飛んでしまう。


日本で戦時下にこんな映画を作っていたら、即刻、「非国民」ということで逮捕だろうが、そういう状況でもこんな傑作を作ってしまうのが、僕ら人類だと思うと、ちょっとほっとする。



僕らもきっと、『天井桟敷の人々』なんだ。

天井桟敷の人々 / アルレッティ



天井桟敷の人々



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2006年08月05日

人生の対極を包含する曲なのさ

明日に向って走れ




このアルバムに入ってる曲は全て僕のお気に入り。

なかでも「どうしてこんなに悲しいんだろう」とアルバムのタイトルにもなっている「明日に向って走れ」は対極に位置しながら、2曲とも同じことを唄っている(と思う)。

それは、人間の勇気と切なさを包含する人生(なのさ)。
posted by ホーライ at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPと名作劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月06日

日本のSFの原点

今、観てもアイディアは斬新だ。

ひょっとして、いまだ、ウルトラQを超えたSF番組は日本には無いのかも。

DVDウルトラQ コレクターズBOX〈初回生産限定・8枚組〉

きっと、新シリーズを作ったとしても前作を超えるのは難しいだろう。
posted by ホーライ at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPと名作劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

2つの『元気ですか』

中島みゆきの「元気がでる歌」を、本人と他のミュージシャンがカバーした2つのアルバム。
全く同じ歌を同じ順番に聴ける。

ファイト!


【中島みゆき】 元気ですか

中島みゆき 元気ですか-CD-(6/14〜)


【カバーバージョン】元気ですか / オムニバス

【CD】元気ですか / オムニバス
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2006年05月13日

L特急でドライブしろ!

今更ですが、泉谷しげるの「日本を救えコンサート」のDVDを買って観ている。

イエー♪

●日本を救え!!


このDVDの中でサザンの桑田やキヨシロー、小田さんが泉谷と一緒に唄う「春夏秋冬」が絶品だぜ!

金曜の夜、きみを誘って、L特急でドライブするよ。
posted by ホーライ at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPと名作劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

ジョン・レノンと2001年宇宙の旅へ


【音楽】

僕がもうジョン・レノンより長生きしているなんて信じられないよ。

多分、20世紀後半で最も世界中の若者に影響を与えたジョン・レノン。
彼の場合、音楽はもちろんだが、彼とオノ・ヨーコの行動、思想までが多くの人類に支持された。

僕がもうジョン・レノンより長生きしているなんて信じられないよ。

彼が凶弾に倒れた後の世界が60年代より良くなっているとは思えない。


レノン・レジェンド〜ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジョン・レノン〜

レノン・レジェンド〜ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジョン・レノン〜






【映画】

CGはおろかPCすらまだ無かった時代に、この映像である。
もちろん特撮だけが素晴らしいわけではないが、この映画で使われた多くの特撮テクニックはその後のSF映画の原点にもなり、さらには「秋のドリフターズ祭り」にも使われるぐらい普及した。

クラシック音楽と宇宙の映像という美的センス。
スーパーコンピューターと人間のチェスゲーム。
謎のモノリス。

僕たちはどこへ向かわされているのだろうか?


ワーナー・ホーム・ビデオ 2001年宇宙の旅

ワーナー・ホーム・ビデオ 2001年宇宙の旅





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2006年02月19日

『虹と雪のバラード』と『グリーンマイル』

【音楽】

白鳥英美子 ベスト&ベスト


冬季オリンピックも後半戦へ。
僕はトワ・エ・モアの『虹と雪のバラード』世代。
中学生の頃、リコーダーで良く吹いたもんだ。
白鳥英美子さんは今も活躍中!いいぞ♪

白鳥 英美子 ベスト&ベスト

白鳥 英美子 ベスト&ベスト



映画】

グリーンマイルはどうして心に打たれるのだろうか?

大恐慌の35年。
ジョージア州の刑務所で看守を務めていたポール・エッジコムは、大男ながら暗がりを怖がる黒人死刑囚のコフィーに興味をもつ。
あるときコフィーがポールに触れただけで、重度の尿路感染症を治してしまったからだ。

なんとも人生やこの社会、世の中の無慈悲やカフカの「変身」を読んだ時の感じを抱く名作です。


グリーンマイル

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2006年02月12日

日本のフォークとお葬式

【音楽】

森山良子の「最新ベスト」

息子さんが出てからも変わらぬ歌唱力で僕たちを魅了してくれる大人の女性シンガー。

名曲「さとうきび畑」、「この広い野原いっぱい」、「今日の日はさようなら」など等が収録されているベスト版。

日本のジョーン・バエズは健在だ。



森山良子/最新ベスト

森山良子/最新ベスト





【映画】

伊丹十三の歴史的デビュー作。「お葬式」

お葬式という本来悲劇のはずの儀式に潜む喜劇的要素をうまくまとめた映画。
彼らしく、細かいところまで凝っている。

この映画にして、次々とヒット作を出していった伊丹十三の早すぎた死が痛ましい。


ジェネオン エンタテインメント お葬式

ジェネオン エンタテインメント お葬式




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2005年09月25日

風と共に去り、風と共にやってくる

『風と共に去りぬ』

誰が、風と去っていったんだろう? 誰が、風とともにやって来たのだろう?

アカデミー賞10部門を獲得し、今もなお多くの映画ファンに愛されている不朽の名作。

3人の性格も境遇も違う男の間を揺れ動く女性。

ラストシーンで主人公のスカーレット・オハラがもらす一言は、全ての人々への一言となった。

ちなみにこの映画の原作である「風と共に去りぬ」の著者 マーガレット女史はラストシーンから小説を書き始めたという逸話がある。

出演: ビビアン・リー, クラーク・ゲーブル, その他
監督: ビクター・フレミング


風と共に去りぬ






「風」繋がりで。

はっぴーえんど の『風街ロマン』



1971年のセカンド・アルバムで、言わずと知れた日本ロックのマスターピース。

細野晴臣、松本隆、大滝詠一、鈴木茂というそうそうたる4人組の71年録音。

「風をあつめて」「はいからはくち」「夏なんです」といった代表曲がそろい、演奏、ヴォーカル、ソングライティングのいずれも前作より完成度が高く、彼らの到達点といえる作品。
日本語をロックに乗せようと試行錯誤していた時代の空気が濃厚な、歴史的作品。

ヴォーカルも大滝詠一が流麗でウェットな声を聴かせ、細野も ぼくとつとした味の歌で活躍。
各メンバーとも個性を十分に発揮し、それらがからみ合って、夏の陽炎のような白くまぶしい音像を生んでいる。
日本語によるロックの確立というだけでなく、そうした独自の音世界を築いたところに、本作の価値がある。
だからこそ名盤として受け継がれ、数え切れないほどのフォロワーを生んだのだ。

最近では、若手実力派ミュージシャンによるフルカバーバージョンも出ており、それも僕のお気に入りです。


風街ろまん





若手実力派ミュージシャンによるフルカバーバージョン

HAPPY END PARADE~tribute to はっぴいえんど~


 
 
posted by ホーライ at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPと名作劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

強烈なアメリとサザンオールスターズ

【音楽】

先日、ある野外ロックフェスティバルでのサザンの様子をテレビで観た。
相変わらず、日本最高のエンターテイメントである桑田圭佑がそこにいた。

猥雑でエキセントリックで観客を濡らしてしまうサザンの世界。

新しいアルバムを僕は予約した。楽しみだ。

<10/5発売>サザンオールスターズキラーストリート【通常盤】

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キラーストリート (通常盤)



【映画】

こちらもまた強烈な個性を発揮しているアメリの映画。

こんな映画はフランス人にしか作れないと思う。
変わった映画だ。
ラブコメディとでもいうのだろうか?
どんなジャンルにも分類されない映画で、でも、そんなことはどうでもいいと思うほど、面白い映画だ。
カメラワークも素晴らしい。


アメリ 通常版 ◆20%OFF!

アメリ 通常版 ◆20%OFF!





アメリ


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2005年08月14日

『さとうきび畑』と『天井桟敷の人々』

【映画】

フランスが残した人類の宝物。

パントマイムの天才、ジャン=ルイ・バローが冒頭にみせる演技は、凄い。
こんな映画を第二次大戦下で作るというのも、これまた、脱帽です。


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天井桟敷の人々

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芸術性の高い物、完成度の高い物は、それだけで娯楽度も高い。




【音楽】

8月である。
終戦(敗戦)の月である。

森山良子が歌う反戦歌。
沖縄の海のように透き通る彼女の声が、風を唄う。

沖縄にも、東京と同じ風が吹いているかな?


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森山良子/さとうきび畑

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さとうきび畑


漆黒の宇宙に浮かぶ青い地球が、スペースシャトルの船外で活動している野口さんのうしろに浮かんでいた。
まるで青いシャボン玉のように。ちょっと、突っつけば、割れそうなシャボン玉だ。

 
posted by ホーライ at 12:29| Comment(0) | TrackBack(4) | J-POPと名作劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月17日

カサブランカと『下剤』を名前にしたバンドは後輩だった。。。

【お奨め音楽】


ケツメイシ/ケツノポリス2
ケツメイシ/ケツノポリス2


ケツメイシ/ケツノポリス3 
ケツメイシ/ケツノポリス3 



ケツメイシ/ケツノポリス4
ケツメイシ/ケツノポリス4



ケツメイシ/夏の思い出
ケツメイシ/夏の思い出



ケツメイシ/ケツの穴〜初級編〜
ケツメイシ/ケツの穴〜初級編〜



そして、これが「本物」の生薬で下剤の「ケツメイシ」
    ↓
ハブ茶(ケツメイシ) 50g
ハブ茶(ケツメイシ) 50g


下剤を名前にしたバンドのリーダーは大学の後輩だった。。。



【お奨め映画】


第2次大戦下、モロッコの首都カサブランカの町には、戦乱を避けて渡米しようとする人々が集まっていた。

米国人リックは、自分が経営する店で、かつての不倫の恋の相手、イルザと再会する。
熱い想いが心をよぎるが…。

大戦裏話として書かれた戯曲を映画化したのが本作だ。
42年のアカデミー作品賞ほか、全3部門を受賞している。

粋なトレンチコートに身を包み、ハードボイルドな魅力あふれるハンフリー・ボガートがリックを演じる。
イルザは、若く美しいイングリット・バーグマン。

主題歌『時の過ぎ行くままに』の哀愁と、「君の瞳に乾杯!」など映画ファンをうならせた名セリフは、特別版でも健在だ。古今東西のメロドラマのお手本となった作品である。


カサブランカ 特別版



ついでに……

「カサブランカ 映画で覚える英会話―アルク・シネマ・シナリオシリーズ」もイチオシ!!


カサブランカ


今夜はどこにいるかって? そんな遠い将来のことは分からないな。

posted by ホーライ at 08:55| Comment(0) | TrackBack(2) | J-POPと名作劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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